2023.11.27 犬と猫のスケーリングについて|定期的な歯科検診とスケーリングが大切
みなさんはスケーリングについてどれくらいご存じでしょうか。スケーリングとは、歯垢や歯石を除去する処置のことをいいます。
全身麻酔をかけて行うため不安を感じる飼い主様もいらっしゃいますが、必要に応じて処置を行うことで結果的に愛犬や愛猫のお口の中を健康に保てます。
そこで今回は犬や猫のスケーリングについて解説していきます。
■目次
1.スケーリングの重要性
2.タイミングや頻度やり方
3.まとめ
スケーリングの重要性
全身麻酔をかけると聞くと、愛犬や愛猫の健康のためとはいえ、不安になる飼い主様が多いかと思います。しかし、犬や猫の口の中は、人の口の中と異なり、虫歯は少ないのですが、歯石がつきやすく、歯周病が進行しやすいです。
歯周病を引き起こすと、口臭がきつくなるだけでなく、痛みからうまく食事をとれなくなってしまいます。また、歯が抜けたり、最悪の場合顎が骨折してしまったりすることもあります。そのため、歯周病が進行する前に、スケーリングを行うことで、健康に長生きできる可能性が高くなります。
タイミングや頻度やり方
人間は歯垢から歯石に変わるまでに約2週間かかりますが、犬は3〜5日、猫は1週間くらいで歯石に変わってしまいます。そのため、こまめに歯科検診を受けることが大切です。
1歳を過ぎたら少なくとも半年に1回(理想は3ヶ月に1回)歯科検診を受けるようにしましょう。
スケーリングを行う際は必ず術前検査を行います。具体的には血液検査やX線検査、エコー検査などを行い、麻酔をかけても問題がないかを確認します。そして問題がなければいよいよスケーリングを行います。スケーリングは、専用の器具を使って歯石を取り除くだけでなく、歯石がつきにくくなるように、仕上げに歯の表面を磨いてツルツルにします。
また、当院では最新の機器を導入いたしました。人間用と変わらずいろいろなことが同時にできるため、時間短縮になり、結果的に麻酔時間も減って犬や猫の負担を減らせます。そのため、飼い主様がうちの子はもう高齢だからと諦めてしまっている場合も、歯の状態の確認と麻酔のリスクの説明を行ったうえで、スケーリングを行わせていただいています。
まとめ
犬や猫は歯周病になりやすいため、定期的な歯科検診とスケーリングを行うことが大切です。
また、スケーリングには全身麻酔が必要であるため、持病があったり高齢であったりすると、躊躇される方も少なくありません。そのため、当院では少しでも飼い主様や大切なご家族のご不安を減らせるように事前にしっかりとご説明と術前検査を行ったうえで全身麻酔を行っております。また、最新の機器を導入し麻酔の負担を減らせるようにしております。
もし愛犬、愛猫の歯についてご不安やお困りごとがある方がいましたらぜひ一度当院までご相談にいらしてください。
歯周病についてはこちらの記事でも解説しております。
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