2025.06.03 貝塚・泉佐野で犬や猫の外科治療ができる動物病院をお探しの飼い主様へ
大切な家族である愛犬や愛猫に病気が見つかり、手術が必要と告げられたとき、「本当に手術が必要なの?」「術後はちゃんとお世話できるかな?」と不安になる飼い主様も多いのではないでしょうか?
犬や猫にとって外科手術は、命を守り生活の質を向上させるための大切な治療方法の一つです。もちろん手術には不安が伴いますが、近年の獣医療は大きく進歩しており、安全性や回復のスピードも以前と比べて格段に向上しています。
実際に、犬や猫が日常で経験するトラブルの中には、外科的な処置が必要になることも少なくありません。異物誤飲や骨折、腫瘍などはその代表例で、適切な手術によって痛みを和らげ、回復へ導くことができます。
今回は、犬や猫に外科手術が必要となる疾患や、信頼できる病院選びのポイント、手術の流れから術後のケアまで、飼い主様が安心して治療に臨めるような情報をご紹介します。
■目次
1.犬と猫に多い外科疾患
2.信頼できる動物外科医の条件と選び方
3.犬と猫の外科手術の流れ
4.手術後のリハビリテーションとホームケア
5.まとめ
犬と猫に多い外科疾患
犬や猫が外科手術を受ける原因にはさまざまなものがありますが、特に以下のようなケースが多く見られます。
<異物誤飲>
おもちゃやビニール袋、竹串、ボタンなどを飲み込むと、消化管を傷つけたり詰まったりすることがあります。状況に応じて内視鏡や開腹手術で摘出する必要があります。
<歯周病>
歯周病は犬や猫で最も多く見られる病気の1つです。軽度の歯肉炎であれば歯石除去のみで改善することもありますが、重度の歯周病に進行すると抜歯が必要になります。
そのため、定期的なチェックと早めの対応がとても重要です。当院では、これまで多くの歯科治療に携わってきた実績があり、症例に応じて適切な処置を行っています。
愛犬や愛猫のお口のことで気になることがあれば、どんな小さなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
<膀胱結石>
尿の中のミネラルが結晶化してできる結石により、血尿や頻尿などの症状が現れます。犬ではストルバイト結石、猫ではストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石が多く見られます。食事療法を行いながら必要に応じて結石を取り除く手術を行います。
<腫瘍の摘出>
皮膚にしこりが見つかった場合、腫瘍の種類や大きさなどによって手術での摘出が必要になる場合があります。未避妊あるいは1歳以降に避妊手術を受けたメスの犬や猫では乳腺に腫瘍ができることも多く、乳腺とともに摘出することがあります。
<整形外科疾患>
骨折や膝蓋骨脱臼など、日常生活に支障をきたす整形外科疾患は、必要に応じて手術を行います。
信頼できる動物外科医の条件と選び方
大切な家族の一員である犬や猫に手術が必要となったとき、「どの病院を選べばよいのか」と迷われる飼い主様も多いのではないでしょうか。そこで、信頼できる動物病院を選ぶためには、いくつか確認しておきたいポイントがあります。
<専門的な知識と経験>
獣医師によって得意分野や専門性が異なります。ホームページや院内掲示などで、どの分野に強みがあるか、過去の経験や資格について確認するとよいでしょう。
<設備の充実度>
手術に必要な専用機器や、術後管理に重要なICU(集中治療室)の有無も確認しておきましょう。入院環境やスタッフの対応体制も安心材料のひとつです。
<アフターケアの体制>
術後の経過観察や通院スケジュール、処置内容について詳しく案内してくれるかどうかも重要です。術後こそ、より細やかなケアが必要になります。
犬と猫の外科手術の流れ
手術を受ける場合には、以下のような流れで治療が進んでいきます。なお、手術の内容によっては、すべての工程が該当するとは限りません。犬や猫の状態や手術の種類に応じて、柔軟に対応いたしますのでご安心ください。
①問診
症状や全身の健康状態を確認し、手術の必要性について丁寧に説明します。納得いただいたうえで、検査や手術の計画を立てます。
②検査
手術では全身麻酔が必要となるため、事前に血液検査やレントゲン検査、超音波検査などを行い、全身の状態をしっかりと確認します。もし麻酔のリスクとなるような疾患が見つかった場合には、あらかじめ治療を行ったり、麻酔時に適切な薬剤を使用したりすることで、安全に手術を受けられるよう万全の体制で対応します。
③術前準備
<手術部位の毛刈り、消毒>
手術の前に手術部位をきれいに毛刈りし、消毒することで、術後の感染リスクを最小限に抑えます。細菌感染は傷の治癒を遅らせるだけでなく、状態の悪化にもつながるため、非常に重要な作業です。
<血管の確保>
手術中に点滴や薬剤の投与をスムーズに行うため、留置針と呼ばれる柔らかい管を血管に通しておきます。
<麻酔の準備>
スムーズに全身麻酔をかけるため、事前に導入薬と呼ばれる薬を注射します。犬や猫の緊張や恐怖心を和らげてくれる効果もあります。
④手術
万全の準備を整えたうえで手術を行います。できるだけ負担をかけず、迅速かつ丁寧に治療することを心がけます。
⑤術後ケア
手術が終わった後は、傷口の確認や痛みの管理、食事のサポートなどを行います。
当院では、手術後も定期的に経過を見守りながら、愛犬や愛猫の回復をしっかりとサポートいたします。ご不安な点がありましたら、どんなことでもお気軽にご相談ください。
手術後のリハビリテーションとホームケア
手術はあくまで治療の通過点であり、そこからの回復をしっかり支えてあげることが大切です。
術後の経過は、手術の内容によって異なりますが、必要に応じてリハビリやご自宅でのケアが役立つことがあります。
<リハビリが推奨されるケース>
・手や足先のマッサージ、屈伸運動
・起立訓練(補助具や人の手を使って行う)
・水中での歩行訓練(筋力を優しく回復させる)
<ご自宅でのホームケアの例>
・スキンシップを兼ねたマッサージ
・無理のない範囲での運動
・食事や投薬の管理
・ストレスの軽減(静かな環境づくりや愛情をかけること)
これらは、無理のない範囲で少しずつ続けていくことが、回復への一歩になります。焦らずゆっくり取り組んでいくことが大切です。
まとめ
犬や猫の小さな体で手術を受けると思うと心配になるのは当然のことです。しかし、適切な外科治療は病気の進行を防ぎ、痛みや不快感を軽減してくれます。
当院では、豊富な手術経験と確かな技術、そして術後の丁寧なケア体制を整えております。もし手術について不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。飼い主様と犬や猫にとって最善の選択を、一緒に考えてまいります。
■当院の手術実績
乳腺腫瘍全摘出、断脚術、胆嚢摘出術、脾臓全摘出術、腸管切開術、猫の全顎抜歯および全臼歯抜歯、大腿骨頭切除術、膀胱結石摘出術、唾液腺囊胞(ガマ腫)切除術、各種避妊去勢術
大阪府貝塚市の動物病院「クローバー動物病院」
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